「本当…お前は昔っから危なくてほっとけねぇな」


茜くんは
あたしの頭に手を乗せる。

え…?
昔から…??


「俺らがまだ小さい頃な
お前は覚えてないけど」


「小さい頃から…??」


あたしは茜くんを見る。


「あぁ…」

「じゃぁ、あの日…何があったの??」


茜くんはあたしから目を逸らした。


「あの日は…交通事故だったって前にも教えただろ!?」


嘘…

じゃぁ、なんで目を逸らしたの…??

どうしてそんな辛そうな顔をするの…??



「そっか」

あたしは茜くんを見て笑った。


「なんか懐かしいな
こうして喋るの」


「そだね…懐かしいね」