あたしはしばらくして屋上を後にした。


階段を下りていると唯が駆け寄ってくる。


「心~??遅いよ
ってなんで泣いてんの!?」


「わかんないっ…」


涙が溢れ出す。
止まらない…

どうしてだろう?

胸が痛い…


「ひっく…ーっく、んっ」

あたしは声を殺して泣く。


「心…」

唯は優しくあたしの背中をさする。


「落ち着いた??」

「うん…ありがと」

外を見ると知っている後ろ姿があった。

あ…

「茜くんだ…」