ったく…

佐藤の奴どこ行きやがったー…。


俺は佐藤を探しまわる。


「見つけたっ…」


俺は佐藤の腕を掴む。



佐藤は俺を睨みつける。

冷たい目だな…
俺は息を呑んで口を開こうとすると佐藤が口を開く。


「話…あんだろ…
屋上で聞いてやる…」


そう言った佐藤は俺の手を振り払った。


俺たちは静かに階段を上がる。



屋上のドアが鈍い音をたてた。

重い沈黙を破ったのは佐藤だった。


「お前さぁ、心の事好きなのか??」


「…お前に関係無いだろ」

そうだ…
コイツには関係ない…


「関係あるから聞いてんだろ」


「はぁ??」


俺はイライラし始める。
まぢ意味分かんねぇ…


「俺はあいつの事が…
やっぱ何でもねぇ」


佐藤は俺に背を向ける。

次の言葉が、
嫌でも分かった…。


「心は8ぐらいん時に記憶を無くしてるんだ…」


また佐藤が口を開く。

俺は戸惑った。
そんなの聞いたことがない…


「心に一体何があったんだ??」


「心は…」