そう決心して、あたしは
カードの地図を見ながら
その『メリッサ』って店に
向かった。




重い木の扉を開いて中に
入ると、すぐに声が飛んでくる。





「せり! 待ってたよ。

やっぱ来てくれたんだね」




「ルイくん……」




暗い照明の中でも一際
目立つ美形がカウンターの
奥からあたしを見てる。




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