あたしは斗弥に背を向けて
歩き出した。





背中に斗弥の視線を感じる
けど、振り返ったりはしない。





まっすぐ歩いて、
ゲートを目指した。






空港のゲート。



異国の地へ飛び立つ飛行機。





まさに、あたしの新しい
『スタート』を演出するの
にはおあつらえむきの
シチュエーション。





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