手を動かしながら、
普段より少しそっけない
口調で話し出す。





「せりにはだいぶひどい
ことをしちゃったからね。

まあ、その罪ほろぼし
みたいなものだよ。


まさかせりが真実を
自分から言うとは
思わなかったけど――

許してもらえたなら何よりだ」





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