「そーゆーわけにはいかねーよ。

できれば円満に、みんなに
祝福されて結婚したい
じゃねーか。


だから、もう一息、もう
一息って思いながら仕事
してたんだけど――いつの
間にか25になってた。


結婚焦るほどの歳じゃない
けど、6年って考えたら、
充分長かったよな」





そう言って、斗弥はヘヘッ
と照れたように笑う。




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