斗弥の腕がそっとあたしの
肩をつかんで、お互いの
顔がちゃんと見える距離をとる。





あたしを見下ろして、
迷いのない声で、斗弥は言った。





「オレの奥さんになる
ヤツは、お前しかいない。

ずっと前からそう決めてる。


ただどうしても、男と
してのメンツってゆーか……。

オレまだ、バイトだろ。

正社員になるか独立して
からでないと、お前の
親御さんにも悪いっつーか……」




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