『そうですよ。

そしてずっと我慢してる
のは、あなたのことが
好きで、応援したいからだ。

でもその分、せりさんは
傷ついてってる。


もっとちゃんとせりさんを
見て、話をしてあげて下さい』








そう言うと、斗弥の返事も
待たずプツッと電話は切れた。





斗弥は言われたことを
把握しようと、懸命に
頭を巡らせた――。





     ◇ ◇ ◇



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