言いかけた言葉は、首を
振る斗弥に遮られた。





「イヤ、違う。

南ってヤツにも言われて、
たしかにそうだって思った。


せりが道をそれたのは、
オレのせいでもあるんだ」





「ルイくんが? 何を―――?」





首を傾げたあたしに、
斗弥はポツリポツリと、
ルイくんと電話で話した
時のことを教えてくれた……。




     ◇ ◇ ◇



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