「斗弥が?

なんでよっ、誰に!?」





「オレ自身にだよ。


もっとオレが、ちゃんと
せりを見てつなぎ止めてたら。

そしたらお前も、そんな
ことしなかったかも
しんねーじゃねーか」





そう言って斗弥は、
ホントに今にも自分を殴る
かのように、拳を握り締めてる。





「そんな!

斗弥は何も悪くないよ。

悪いのは全部あたし――」




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