ルイくんはあたしの上から
そっと離れると、床に脱ぎ
捨ててあった服を拾い上げる。





「――帰るよ。

せりを放置してゴメンね。


きっとあと1時間もすれば
動けるようになると思うから。

これで家まで帰って」





サイドボードに何枚か
紙幣が置かれた。





そしてルイくんは、最後に
あたしの額に軽くキスを
すると、静かに部屋を
出て行った……。





     ☆☆☆☆☆



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