「そうなのか?

でもそれじゃ、
昨日したことは……」





「わかってます。

彼氏を裏切ることになるって。


でも、違うんです。

うまく言えないけど、
ホントに裏切るつもりが
あったわけじゃないんです…!」





涙が出そうになって俯いた。





困惑した真山さんの声が、
風に運ばれて耳に届く。





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