これ以上、拒めない。






熱い吐息が、指が、
あたしをオカシクしてく。






真山さんっていう波が、
あたしを流して崩してく。





あたしは、波打ち際の
もろい砂の城みたいなもの。








――ゴメン、斗弥……。





あたしは心の中で、つぶやいた。






     ☆☆☆☆☆



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