―――それは一本の電話からの。 突然の知らせ。 「杪! 一緒に行かないか!?」 それは光志が来週から 仕事で北海道に出張になったとのことだった。 期間は一週間。 あたしは3日後から冬休み。 「うん…行きたい!」 子供みたいに嬉しそうな声を聞いていると、 あたしまで嬉しくなった。 光志の家のことを気にせずにいれる。