心臓が大きく跳ね上がる。 「…やめてよ」 そう言った瞬間。 閉じかけていたドアを 光志が開き、 あたしの唇を奪った。 「……ダメ…」 まるで自分に言い聞かせるように…… でも抵抗はしなかった。 むしろ、求めてしまった。 長くて深いキス… もっと…もっと… さっきまでの覚悟は どこかにいってしまった。 ただ、あなただけを求め 涙を流すあたし。 いけないとわかっていても惹かれている。