"送信しました"
携帯の画面にそう出ると
あたしは毛布を頭までかぶり子供みたいに泣いた。



泣いても泣いても
楽にはならなくて

泣いても泣いても
想い出は消えなくて

泣いても泣いても
浮かんでくるのは
光志の顔だった。




こんなに好きなのに
もう隣にはいれないんだね。



あの幸せな時間は
全て夢のようで、
出来ることなら
覚めてほしくはなかった。




でも、きっと
あたしばかり光志を求めてすがり付いてここまで来たから…




あたしが光志のお荷物だったなら、あたしはいつまでもその手を掴んでいたらいけないよね……





でも、叶うことなら
もう一度だけ。




強く強く…
抱き締めてほしかった。