光志の体は暖かくて。 暖かくて。 「…杪、好き」 この声も、体も、香りも 全部、全部、 あたしだけのものになればいいのに… 「うん、あたしも好きだよ」 好きだよ。 ―――好きだよ。 この暖かい時間だけは あたしたちだけのもの、 だよね? ね、光志? "うん"って頷いて見せて。