北海道に来て6日が経った。 光志は仕事を早く切り上げて来てくれたりしたから、 デートをしたりも出来たし何しろ朝目が覚めた時に、スーツ姿の光志に会えるというのが一番幸せだった。 そして、今日は 最後の夜。 明日には、ずっとこうして光志といれない。 「ねぇ、光志?」 「あ?どうした?」 光志はカチカチと パソコンをいじっていた手を止めてあたしを見る。 「キスしてい?」 「うん」 そう言ってあたしは そっとキスをする。