それから、北海道には
飛行機で2時間ほどで着いた。
あたしたちは
ビジネスホテルに荷物を置き、光志は仕事に行ってしまった。
「すぐ、帰ってくるから」
と、言っていたが
すぐっていつだよ!
ずっと一緒だと思ってたのに!
…でも、しょうがない。
光志は仕事だ。
夕方の7時頃、
光志はやっと帰ってきた。
「ただいま」
なんて、笑顔で光志が言う。
「お帰りなさい」
なんて言って、
あたしは光志に抱きついた。
…なんか、夫婦みたい。
嬉しくて、嬉しくて、
嬉しくてたまらない、
はずなのに、
胸がチクリと痛むのは、
罪悪感だろうか?