岡田…翔君と付き合ってから約二ヶ月経った。
そして今日は文化祭の出し物決めをするらしい。
親友の紗月が中心となってクラスの出し物を決めている。
「やっぱりオバケ屋敷とかがいいよねぇ」
「ねぇ~!」
紗月の意見に周りの女子は賛成していく。
でも男子は賛成ではない様子。
「やっぱり、コスプレじゃね?」
「女子がメイドで男子が執事!最近流行りじゃん!」
このオバケ屋敷とコスプレ喫茶?でもめているらしい。
私はそれをただただ聞いているだけ。
「男子の頭には変態と言う文字しかないじゃん!」
「うるせー!男はそんなもんだ!」
よく分からないことでケンカが起きている。
「はぁ~」
「ちょっと華夜!ため息なんてついてないで、一緒に反論してよ!」
いきなり紗月が私に向かって叫んできた。
その叫びが教室中に響いたのかみんなが私のほうを振り向いてきた。
「え、何?」
「木下さんはどっちがいいですか!?」
「へ?」
「華夜、女の子なんだからオバケ屋敷だよね」
紗月の言っている意味がよく分からない。
こっちからしたらなんでオバケ屋敷なんだろうって話なんだけど…。