今思えば彼女とあったのは海の日以来だった。
格好が部屋着でちょっと可愛いと思った。
俺は彼女に時間があるか聞き、少し歩いた。
会話がないが何故か居心地がいい。
一歩前を歩く俺は彼女の表情なんて分からない。
着いた先は小さなベンチがある公園のようなところ。
俺がそこに座ると、隣に静かに座る華夜。
彼女は特に何も聞かず俺の隣にいると言ってくれた。
それが嬉しくて、自惚れそうになった。
本当に変わってる。
そう言ったところも好きなんだけどな。
俺は笑顔でお礼を言った。
そしたら彼女が急に下を向いた。
何かしたかと思ったら、小さな声で何か言っていた。
「…き…」
「ん?どうしたんだよ」
「…好き」