意外と迷わないですんなり教室に着いた。
そして、前の扉をあけると、
みんなに見られた。

その中でも、一際嫌そうな顔で
見てきた真面目そうな男子を逆にみてやるとビックっとされて
前にいた友達であろう男子に
喋りかけていた。

…今日コンタクトつけわすれてたから
もしかしたら睨んでたかも。
と反省して前に貼ってあった紙をみて自分の席を探した。


紙を見ると席が一番後ろの窓際で
前には「米崎彩矢」と書いてあって
席の方へ目を向けると
すごく可愛い子が座っていた。

「仲良くなれるかな」と心配に
なりながら自分の席の方へ
歩いて行った。


自分の席に座ると、
前に座ってた子が喋りかけてくれた。

「うち、米崎彩矢っていいます!よかったらなかよくしてね?」

と笑顔で言われた。
わたしはしどろもどろになって

「……うん。わたし渡辺怜依よろしく」

としか言えなかった。
気分悪くさしちゃったかな
と思っていたら、

「うん!よろしくね!……もしかして怜依ちゃんって人見知り激しい?」

逆に前以上の笑顔で答えてくれた

「う、うん。慣れたら大丈夫なんだけど…。ごめんね?」