─朱蓮side─



うっすら、重たいまぶたを開けた。



見てたんだ。アルバム。



アルバムをもって、寝ている花音に、そっと毛布をかけた。



きっと俺はベッドで寝てなきゃダメだろな?



花音はきっと疲れてるのに俺を付きっきりで看病してくれる。



まだ体は重たいけど、少し楽になった。



ゆっくり目を閉じた。



まだやっぱりしんどい。




『ゴホ・ゴホ・ゴホ……』



せきが止まらない。




苦しい。苦しい。



早く治らないかな風邪。