私は朱蓮の胸元から離れた。



なんか少し安心したかも。




会えない日の寂しさが、一瞬にして消えた。




「明日も学校か~…」




嫌だな…─




鈴と会う以外楽しい事ないし。




『嫌、なの、か?』



「うん…─なんか朱蓮がいなきゃ楽しくない…というか」




ヤバイ!!



本当の事言っちゃった。



前から思った事はすぐ言っちゃう癖あるんだ。




それが直らないの。




『嘘…つけ』



朱蓮は笑いながら言った。



久しぶりだな。



朱蓮の笑顔みたの。




なんだかこっちまで、元気になれる。



「本当だもん!」


あっ!また言っちゃった。



『ありが…とな。初…めてそん…な事言、ってもらっ、た』



朱蓮の笑顔は苦しそうに見えた。