『か…のん…あり、がと、な…』



朱蓮は目を少し開いて言った。



「いいよ!早く元気になって」



私は朱蓮の手を握った。



『はぁ、はぁ、はぁ、っはぁ…』



また苦しそう。


心臓を押さえてる…



「朱蓮ちょっとじっとしてて」



私は朱蓮の心臓に耳を当てた。



嘘…心臓の音がすごく早い。




《ドクドクドクドクドクドク…》



「ちょっと待ってて先生呼んでくる」



私は職員室に向かった。