朱蓮はゆっくり体を起こした。



「大丈夫?」



『これくらい平気』



笑って言った。


でも朱蓮の体は日に日にやせ細っていた…。


でも、そんな事言えない。


明るく振る舞わなきゃ…




「携帯とカメラ両方とっていい?」



『ああ』




《コンコン》



ドアのノックがなった。



「あら、じゃまみたいですね」



いつもの朱蓮担当の若い女性の方が入ってきた。



「いえ。あっ、すみませんがカメラで撮ってくれますか?」




自分でピントを合わせるのは難しい。




「いいですよ」



笑顔で言ってくれたから気持ちがいい☆



私はカメラを渡した。