『朱蓮くんは、あと寿命3ヶ月です…』



頭が真っ白になった。


なんで?3年じゃなかったの?


3ヶ月?


嘘でしょ?嘘って言ってよ────…!!



「どういう事なんですか?」



朱蓮のお母さんは泣かずに先生に聞いた。



『事故した時に頭を強くぶつけたんです。脳に強く害を与えたんです。』



確かに朱蓮は頭から大量の血を流していた。



「そんな…」


俯く朱蓮のお母さん。


『朱蓮くんには3ヶ月間入院してもらいます』



そんな…



「わかりました」



廊下に出て、朱蓮の病室に向かった。




あった!


プレートには緒方朱蓮と書かれてある。



間違いない!!



私はドアを開けた──。