救急車に乗り、5分程度で着き、朱蓮は


  手術室。



緑のランプが赤に変わって、10分が経った。




「朱蓮…」



まだ、死んだりしないよね?

しないよね?



もしそうなれば、私…、


死ぬしかできないよ。



「花音ちゃん?」



聞き覚えのある声──



朱蓮のお母さん!!



「はい」


「良かった」



全然よくないよ。



「すみませんでした。
誤ってもどうにもならないけど、
私、どうしたらいいか…わからないんです…」




私は深く頭を下げた。