「な、何もないよ」



思わず噛んじゃった…。


こんな時はふつうに言えばいいのに。




『嘘つけ!正直に言ってみろ。怒ったりしないし』



朱蓮の目は真剣な目をしている。


本当の事言うしかないよね。



「いきなり話しかけられて、急にライバル宣言されちゃった。よくわからないけど…─」



すると朱蓮はため息をついた。



『そういう事だと思った』



わかったんだ。



凄い!ふつうわからないよ──。




『まっ、今日断るけどな!花音も一緒に来い!』