あれ、初めて花音と別れてなった時、1人じゃ何もできなかった。



ただ、ずっと苦しいだけだった。



薬を飲んで、少し寝たらまっしになっただけだった。


ずっと息が苦しかった。



花音がいてくれたら大丈夫なのかな?って思っていた。



「そんな事ないよ。苦しんでる朱蓮ほっとけないもん。役に経てないのわかっても、側にいたいから」




かのん──。



『俺、あれ1人の時なったんだ。花音と別れてから。1人じゃ何もできなかったんだ』



本当の事言えた。

俺は心配かけたくないけど。



1人で耐えようと、頑張った。



「その時、側にいてあげられなくてごめんね。私、自分の事しか考えてなかった」




花音も気づいたらうつむいていた。



『俺、その日、花音が側にいてくれたら、どんな事だって耐えられるって思った。安心するんだ。花音が側にいてくれたら…』



花音はゆっくりとこっちを向いた。



「私、ずっと朱蓮の側にいるね」



『あぁ。俺、きっと、花音に出会えてなかったら、引きこもるか、自殺してた』


俺は死にたいって何回も思ってた。