私は鏡を見て、いつもどうり、くるりと回って乱れがないか確認。



「よし!」



そう言って、リビングに戻り、朱蓮を待つ事にした。




『そう言えば今日花音祭りだったな☆楽しんでこいよ?』




お兄ちゃんが笑顔で言ってくれた。




あれ?お兄ちゃん私服。




「うん!お兄ちゃんお祭り行かないの?」



毎年お祭り行ってるのに。


─蓮side─



『あぁ、ここから花火ぐらい見えるからな』



本当は、花音の邪魔をしたらダメだから、行かない。


花音はずっとこの日を楽しみにしてたからな。



邪魔はしたくない。



花音を悲しませたくないから。




「毎年行ってたのに…」



花音の顔は悲しい顔をしてた。



なんでだ?




『まぁ!楽しんでこいよ』



俺は花音の乱れた髪を直した。




「ありがとう、お兄ちゃん」





─蓮side─ END