アルコールが入って自分のした行動を何一つ忘れることなく記憶していることが憎らしい

せめていっそのことキレイすっかり忘れてしまってたらこんな恥ずかしい、気まずい思いをしなくてもいいのに


という考えがよぎっても


……覚えているもんは仕方ない



「確認したいんだけど」



逃げ場をなくすように、一言一言はっきりと話すかずま



「俺の彼女になることを承諾したよな???」



視線を左右に動かす

まさに目が泳ぎ出す


承諾っていうか……


有無をいわさずその方向に話が決まってたというか



「しただろ?」



ほら、ね?



「はい……」


返事せずにはいられなくなるんだもん


そろえた手をもじもじ動かしながら行儀よくお返事


更に怒った声が静かに頭上から降ってくる


「後ろから襲われたいんだっけ?」

「そんなこと言ってない」


……かずまには