んん~~~~~寝すぎた
時計を見るともう昼過ぎ
ゆっくりと体を起こして、部屋着のまま自室を出た
あこがソファーに座って雑誌を読んでいる
「おはよう…ってもう昼だけど」
とあこはおかしそうに笑う
そして、更に含み笑いのままつづけた
「王子様、超不機嫌だけど、どうすんのあんた」
王子様???
アタシは昨夜乾かさずに寝てもつれた髪に指を通しながら、返答に困った
「起きたのか」
不意に聞こえる男の声
まるで自分の家かのように、キッチンからペットボトル片手にかずまが現れる
足元から立ち上るかのような黒オーラ……
げ、幻覚??
「なんでここに?」
率直な質問を口に出す
「目は覚めた?」
「う、うん……おはよう」
吊り上げた目で射るように見られて足がすくむ
「そうじゃねえよ、バカ」