何度見ても吸い込まれそうな深い色の瞳


強引さと、切なさと、本気を含んだ色


「なんだよ……」


膠着してしまった距離にかずまは少し怒ったようにそういうと、アタシの肩をつかんで首元に視線を落とした





「じゃあ……俺のモノって印つけていい?」





「は?」

「ってゆうか…………つける」



そういって右手でアタシの髪を片側に寄せると首を露出させた

耳よりも少し後ろ側

息がかかって温度の低いくちびるが触れる


印って……



「ちょ…ストップ、見えるところはダメ」

「見えないところ」


首に吸われる感覚

アタシはくすぐったくて一瞬体をかたくした

なんだか、アタシも、高校生に戻ったみたい

胸が踊るようなトキメキと子供のような独占欲


だけど、離れない唇に魔法にかけられたみたいに快感につながって、かずまのシャツにしがみついてしまう

なんか、秘密の花園みたいな場所に迷い込みそう……


ゆっくりと離れると、ペロリと舌先で首を舐められて思わず小さく声をあげた


かずまが少し笑う


???

「これから仕事なのに、見えないところならいいのかよ」


って意地悪な声