長瀬くんが「じゃあな~、かずま」と声をかけているけど、それに返事することもなく遠ざかっていく
新田くんと長瀬くん、友達だったんだ……
…っていうか、友達にまで無愛想
唖然と見送る後ろ姿
「あ!ちょっと!!」
はっと気づいてアタシもあわてて新田くんの後を追った
「新田くん!!」
彼は改札機に携帯をピッと押し当てて入っていく
いつもは車を使うことが多いアタシはそういうわけにもいかず、切符を買うと急いで新田くんを追いかけた
「新田くん」
再び呼びかけてやっと立ち止まる背の高い姿
通り過ぎる女性が彼の容姿端麗な姿に遠慮もなく振り返る
「さっきありがとう、助かった」
日ごろの不規則生活のせいでちょっと走っただけでも息切れする声
彼の背中に向けてちょっと頭を下げた
「今日、助けられたの二回目だ」
苦笑いしながら顔をあげて彼の表情を確認すると、肩越しに振り返った冷や汗がでそうなほど冷たい顔
あれ?
不機嫌???
今日ちょっと打ち解けたと思ったのは
……勘違い??
こっちから言葉を続けられなくて、アタシはじっと新田くんの顔を見つめた
謝って立ち去ろう
さすがに迷惑だと思われてるよね
新田くんと長瀬くん、友達だったんだ……
…っていうか、友達にまで無愛想
唖然と見送る後ろ姿
「あ!ちょっと!!」
はっと気づいてアタシもあわてて新田くんの後を追った
「新田くん!!」
彼は改札機に携帯をピッと押し当てて入っていく
いつもは車を使うことが多いアタシはそういうわけにもいかず、切符を買うと急いで新田くんを追いかけた
「新田くん」
再び呼びかけてやっと立ち止まる背の高い姿
通り過ぎる女性が彼の容姿端麗な姿に遠慮もなく振り返る
「さっきありがとう、助かった」
日ごろの不規則生活のせいでちょっと走っただけでも息切れする声
彼の背中に向けてちょっと頭を下げた
「今日、助けられたの二回目だ」
苦笑いしながら顔をあげて彼の表情を確認すると、肩越しに振り返った冷や汗がでそうなほど冷たい顔
あれ?
不機嫌???
今日ちょっと打ち解けたと思ったのは
……勘違い??
こっちから言葉を続けられなくて、アタシはじっと新田くんの顔を見つめた
謝って立ち去ろう
さすがに迷惑だと思われてるよね