ネオンが街を彩っている

ネオンと夜が組み合わさると男に妙な気分を興す魔法にかかるらしい


「真木先生は二次会いかれます?」


城田先生が近寄ってくる


「いえ、アタシはもう帰らなきゃいけないんで」

「みんなでワイワイってのが苦手ならどこか静かな場所で飲みなおしましょうか」

「いえ、ほんとに帰るんで」

「そう言わずに、せっかくの懇親会なんですから」

「ルームメイトがいますから」

「彼氏ですか?」

「はい?」


こうゆうのを断るときは、なるべく相手の会話をぶった切る


ちょっとでも隙を見せるのを避けるため


「真木先生の家の近くでもいいですよ」

「ほんとに遠慮します」

「なんなら僕の家、ここから近いんですよ」



……しつこい



けっこうあからさまに拒否ってると思うんですけど、アタシ



お酒の力って怖い


アタシはカバンを持ち直すと、小さくため息をついた