「負け犬って何よ!」
と、小沢さんが制かばんとは別に持ってたファミリアのトートバッグを振り上げるから、それをナイスキャッチする
「ちょっと、叩かないでよ」
そのバッグを両端からつかんでひっぱりあって……
「ちょっと、引っ張らないでよ」
ぐいぐい押したり引いたり、引っ込みがつかなくて
「やめてってば」
「そっちこそやめてよ」
「離して」
「そっちが先に離して」
「「んん~~~~~~!!!!」」
もう、どっちがどっちの声だか
「ちょ、ちょっと待て」
外見からは想像もつかないけど、かずまが焦ってアタシ達を仲裁しようとしている
「落ち着け」
とかずまがようやくアタシ達がひっぱりあっているカバンをとりあげた瞬間
パッシン!!!
小沢さんの平手が乾いた音を鳴らした
間髪を入れずに、今度はアタシの平手が小沢さんの頬にクリーンヒット
しーーーーーー……ん
小沢さんはかずまの手からカバンを奪い去ると、足音荒く走り去って行ってしまった
あきれたような、困ったような、なんともいえない表情を浮かべてかずまがアタシを見ていた
と、小沢さんが制かばんとは別に持ってたファミリアのトートバッグを振り上げるから、それをナイスキャッチする
「ちょっと、叩かないでよ」
そのバッグを両端からつかんでひっぱりあって……
「ちょっと、引っ張らないでよ」
ぐいぐい押したり引いたり、引っ込みがつかなくて
「やめてってば」
「そっちこそやめてよ」
「離して」
「そっちが先に離して」
「「んん~~~~~~!!!!」」
もう、どっちがどっちの声だか
「ちょ、ちょっと待て」
外見からは想像もつかないけど、かずまが焦ってアタシ達を仲裁しようとしている
「落ち着け」
とかずまがようやくアタシ達がひっぱりあっているカバンをとりあげた瞬間
パッシン!!!
小沢さんの平手が乾いた音を鳴らした
間髪を入れずに、今度はアタシの平手が小沢さんの頬にクリーンヒット
しーーーーーー……ん
小沢さんはかずまの手からカバンを奪い去ると、足音荒く走り去って行ってしまった
あきれたような、困ったような、なんともいえない表情を浮かべてかずまがアタシを見ていた