「聞いてるこっちが恥ずかしいわ」





ん???


んんんんん??????



かずまとのセクシータイムを引き裂く女の声


聞き覚えのある、しらけた声の持ち主は……



「……あこ?」

「かずまじゃなくて悪かったね……

っつか、なんちゅう夢見てんのよあんた」


「えっ!!」


周囲を確認すると、自分のベッドの上

すっかり開け放たれたカーテンから入る日差しが目に痛い


「欲求不満??」


夢の内容を見透かしたようなあこの発言に、アタシは口をパクパクさせて意味もなく布団をバサバサ叩いた


「なんでもいいけどちひろ、時計みてみな」


そういい残して部屋を出て行くあこを見て、時計に目を移すとそれは遅刻間際の時間をさしていた


慌ててベッドを飛び降りる


土曜日はかずまと夢のようなフルコースデートを堪能して、日曜日は中間テストの試験問題を一生懸命作っていた


現国の田中先生に全面的に任されたってことでかなり気合を入れて作成した

今日はそれを田中先生に見てもらって

オッケーがもらえたらそのままこれが試験に採用される

なんかすっごく先生みたい!!!

と妄想して興奮して寝れなかった結果、寝過ごすという……


マッハでメイクをして、服を着替えると、のんきなあこも一緒に車に乗せて学校へと向かった