「ちひろ……」
かずまが艶っぽい目で上から見下ろしてる
その声で名前を呼ばれると
……ダメ
体が芯からジンとしびれて
心ごと揺さぶられるんだ
唇が何度も何度も重なって
「かずま」
と呼ぶ声すら飲み込まれる
抱きしめる背中の手がアタシのワンピースのファスナーを下げていく
背中が空気に触れる感触
肩からずれ落ちていく、服
かずまがプレゼントしてくれた下着は透けるから
直視されるのが身悶えるほど恥ずかしくて
ヒシッと抱きついた
「キレイだから、見せて…ちひろ」
ゆっくりと体を引き離されて
熱を持った瞳がアタシの体を鑑賞する
すっと伸びてきた二本の腕に抱き上げられると、ベッドに寝かされた
ベッドサイドのライトが煌々と光る
アタシの体がオレンジ色に染まる
「いい眺め」
かずまのセリフにますます全身が燃えて…………