そんな楽しい日々が続いていた6月のある日。
珍しく梅雨晴れで、綺麗な空に気分も上々だ。
いつもみたいに歩夢と店が始まるまでデート。
プリクラ撮って、カラオケでも行こうかと街をぶらついていたときだ。
「紗耶香グラサン貸して?」
「?良いょ…」
バッグを漁っていると
「つかさ、さっきから誰かに見られてない?」
歩夢が耳打ちしてきた。
サングラスを手渡しながら、辺りをキョロキョロと注意深く伺ったけど、おかしな感じはない。
「タケちゃんの勘違い…」
「おぃっルナっ」
歩夢がその声に反応して振り返る。
そこには男が二人いた。
「タケちゃん?」
「紗耶香ゴメン。ちょっと行ってくるから待っててな。」
歩夢はあたしの頭をポンポンっとしてから、そいつらのところに行った。
するとひとりがあたしに近寄ってきた。
「ゴメンね〜。」
そう言いながら全然悪びれる風でもない若いその男は続けてこう言った。
「あいつさ、俺らの店の元従業員なんだけど、店飛んでるんだゎ。他の従業員から金借りパクとかもしてんし、掛けの未払いもあるから黙って見逃せないんだょねぇ。あいつ今どっかで働いてんの?」
珍しく梅雨晴れで、綺麗な空に気分も上々だ。
いつもみたいに歩夢と店が始まるまでデート。
プリクラ撮って、カラオケでも行こうかと街をぶらついていたときだ。
「紗耶香グラサン貸して?」
「?良いょ…」
バッグを漁っていると
「つかさ、さっきから誰かに見られてない?」
歩夢が耳打ちしてきた。
サングラスを手渡しながら、辺りをキョロキョロと注意深く伺ったけど、おかしな感じはない。
「タケちゃんの勘違い…」
「おぃっルナっ」
歩夢がその声に反応して振り返る。
そこには男が二人いた。
「タケちゃん?」
「紗耶香ゴメン。ちょっと行ってくるから待っててな。」
歩夢はあたしの頭をポンポンっとしてから、そいつらのところに行った。
するとひとりがあたしに近寄ってきた。
「ゴメンね〜。」
そう言いながら全然悪びれる風でもない若いその男は続けてこう言った。
「あいつさ、俺らの店の元従業員なんだけど、店飛んでるんだゎ。他の従業員から金借りパクとかもしてんし、掛けの未払いもあるから黙って見逃せないんだょねぇ。あいつ今どっかで働いてんの?」