あたしは素早く鞄を取って教室を出た。 それからあたしの行動はどれも早かった。 気付けばもう既に学校が見えなくなっていた。 あたしは再び顔を俯かせて歩き始めた。 すると少し先の方で数人が喧嘩をしていた。 あたしはなんて運が悪いんだ…。 お腹に赤ちゃんが居る限り、絶対捲き込まれる訳にはいかないんだ。 そう思い早足で通り過ぎようとした。