あたしは送信ボタンを押して、携帯をポケットにしまった。 あたしが光太に話したい事、それは… 妊娠したこと─────… あたしの心は複雑だった。 もし光太に妊娠の事話して、おろせって言われたら? あたしは光太の言葉通り、この小さな命を殺せるの…? そんなの決まってる。 なにがあっても、どんなに小さな命でも、絶対殺せない。 殺しちゃダメなんだ。