「………行こう」


「え?」



様子がおかしくなった俺を、心配そうに見ていた晶奈の腕を掴み

引きずるように眼鏡ショップに入った。



「ちょっとっ!!」

「……」

「ねぇ!?痛いっ!痛いってば!!」
「……」


「…弥斗?」



客があまりいない店内で、足を止める。


いきなり止まったからか、背中に晶奈がぶつかった。



「どうしたの?」


「……いゃ、なんでも…」


「なんでもないのに、そんな辛そうな顔するワケ?」



ピシャリと言い放たれ、つい唇を噛み締める。


……辛そうな顔、してるか?





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