………なんだそれ。


そんなの…



「……そんなの

悲しすぎるだろ。」


「っ…」




俺の言葉を受け止めてくれたのか、キュッと唇を噛み締める彼女。


今すぐにでも、抱き締めたくなった。

俺が支えてあげたいと思ったんだ……




グッと彼女の腕を引っ張り、空いているプリクラの機械に入った。


一気に二人きりになる空間。


なんとなくドキドキするシチュエーションの中、冷静を保って話しかける。




「中川さんは可愛いんだから。暗くなんかないし、地味でもない。

俺は、中川さんのこと
いいと思うよ。」



微笑みながらいうと、頬を染めて俺を見る。


やっといつもの中川さんに戻ったかな?



「ね、だから。
もっと自信持って?

今どき、自意識過剰くらいが丁度いいよ。」




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