ファーストフード店につき、注文したとき
あの出来事が頭をよぎった。
「紳…」
「なんだ。」
「俺…中川さんと出かける約束したんだ…」
俺の言葉に、目を見開く紳。
忘れていたワケではないが…
一体、中川さんは本気なのだろうか。
俺をからかっただけではないだろうか…
お金を払い、ハンバーガーを受け取る。
紳とカウンターのようになっている席に座った。
「で、いつなんだ?」
「……まだ決めてない。向こうも忙しいだろうし…」
ポテトを口に運びながら、ボーッとして答える。
俺の予定なんて、どうにでも出来る。
が…
問題は、中川さんの都合。
.