まさかこんな流れになるとはな。
表示された<中川 清嘉>の文字を見つめる。
じんわりと身体中に広がっていく…不思議な感情。
アドレス帳に仲間入りした、二人目の女の子だ。
ぇ、一人目?
それは…幼なじみの晶奈だけど…
「俺、女の子に教えたの二回目。」
ニッ と、ちょっとからかうように笑うと
彼女は案の定、目を見開いて赤くなった。
本当に、純粋というか…
たまに「これは計算か?」と思ってしまうくらい、可愛らしい仕草をするときがある。
ほら、今だって
俺より一回りも二回りも…ずっと小さな身体で
下から見上げくるんだ。
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