放課後。 ゆっくりと廊下を進み 向かう先は……… 「…ふぅ。」 なんで、こんなにドキドキしてるんだ? 足が思うように動いてくれない。 何がそんなに 俺を惑わせているんだろうか。 気付けば、図書室のドアが目の前にあった。 ………もう、いるかな。 すぅ と息を吸ってから、静かにドアを開ける。 「……」 誰もいない。 静まり返った図書室に、俺の想像してる子の気配はなかった。 ……座って待つか。 .