あの、赤い顔が

可愛い表情が


忘れられない。



紳にも、誰にも

教えたくない。




「いゃ、なんでもない。
俺らも戻ろうか。」


「はぁ?」



紳は納得してないみたいだったが、話を反らした。


言わないでおこう。



なんだか秘密が出来たみたいだ。



「……フッ…」




口をパクパクして…金魚みたいで可愛かったな。


思い出しては、また緩む頬。



そんな俺を見て、怪訝そうにする紳。



……また、会えたらいいな。


あの子と紳が上手くいけばいいな…





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