挨拶が終わり、壇上から下りる。
拍手が鳴る中、副会長の
寺山 紳 テラヤマ シン
が話しかけてきた。
「相変わらずすごい人気だな?」
「そうかな。まだ不安だよ。」
人気 というのは、どういうことなんだろう。
一年生のときから「次の生徒会長になれ」と言われていたけど、やっぱり緊張する。
正直、不安。
まだ鳴っている拍手の中、1つため息を吐いた。
そのあとは、早々と終わり
新入生にとって晴舞台、入学式は幕を閉じたのだった。
「……あれ。」
ほとんどのみんなが帰ってしまった体育館で、一人の女の子がぼーっと壇上を見ていた。
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